アーティストO JUN氏の個展を神田小川町にあるコミュニティアートスペース優美堂にて開催いたします。
本展は会期を通してO JUN氏が会場となる優美堂にて公開制作を行います。
全作品の完成は2023年12月中を予定しております。
作家在廊日に関しては3331SNSなどでお知らせいたします。
展覧会概要
展示名 :『絵と縁』
日程 :2023年9月21日(木) ~ 2024年1月23日(火)
休廊 :水曜定休
時間 :(優美同営業時間に準じる)月・火・木・日 11:30~18:00、金・土 11:30~21:00
料金 :無料
共同主催:3331、優美堂再生プロジェクト実行員会
連携企画:一般社団法人東京ビエンナーレ
作家ステイトメント
【誰かと絵具と額縁と、そして落ち着かない場所】
いままでしたことがない仕方で絵を描いてみようと思う。なぜかというとしたことがないからだ。けれど、ぼくがしたことがないだけで、たぶんどこかの誰かはしていると思う。それを見たことがないので自分で試してみようと思う。
絵の中にはいろいろなことが描かれるが絵の外でもいろいろなことが起きている。絵のうちそとで人やモノが触れあっている。その境目はあるようで実はないのではないか。
分断や切断や閉じたりはできないのではないか?だとしたら、ぜんぶがつながっている世界に身の置き所がないことはどこか不安だ。どこも居場所であるという考え方もある。ぼくは絵の中の話からいつの間にか絵の外に出てしまっている。だけど、しばらく外の様子を眺めていると同じことが絵の中でも起きていることに気がつく。これは"連動"ということなのか?それとも"なぞり"、なのだろうか?
絵を描くたびに平たい世界は惨い場所だと痛感してきたけれど、縦横奥行きあるこの世もけっこう惨いじゃないか。やはり境目はないのだろうか。ならば、ぼくがずっと昔から絵を描き続けていることにそろそろ感情をあらたにすべきだ。習慣でも惰性でも使命でもないのだから。
ぼくが初めて絵を描いたのはもう思い出せない昔のことだが、その時はなぜ絵を描いたのだろう?父か母が買ってくれた画用紙とクレヨンをぼくの前に置いて絵を描いてごらんと言われたから?そう言った親はいつどこで絵を見たり描いたりしたのか?自分が絵を描く理由や原因はもはやまったく霧の中。でも絵の始発を遡ろうということじゃない。それは不可能だし意味がない。けれど、いつかだれかがしたことをぼくもしたくなって真似たりなぞったのだ。ぼくが始発ではないことだけは確かだ。であるならば、自分が最初でないことを初めてするこの"矛盾"は、僕にいったい何をさせようとしているのだろう。
うん、いろいろな絵の仕方をしてみるしか手はないのだなと思う。 ーO JUN
作家略歴
O JUN
1956 東京都生まれ
1980 東京芸術大学美術学部油画科卒業
1982 東京芸術大学大学院美術研究科油画専攻修士修了
1984-85 スペイン(バルセロナ)滞在
1990-94 ドイツ(デュセルドルフ)滞在
2007 文化庁芸術家在外派遣研修員としてアルゼンチン(ブエノスアイレス)滞在
1956年、東京生まれ。画家。油彩や水彩、クレヨン等で日常を描く。錫と鉛を鋳造した鉛筆でライブドローイング等も行う。近年の展覧会は、『描く児』(府中市美術館、2013)。『まんまんちゃん、あん』(国際芸術センター青森、2016)。『途中の造物』(ミヅマアートギャラリー、2019)。『六本木クロッシング2022』(森美術館、2022)等。2010年より2021年まで東京藝術大学に勤務。
連携企画
東京の地場に発する国際芸術祭「東京ビエンナーレ2023」
リンケージ つながりをつくる
秋会期 2023年9月23日(土)~11月5日(日)
https://tokyobiennale.jp/
2年に1度開催される国際芸術祭。当企画の会期中に開催されます。
近隣に複数会場が点在します。是非あわせてご覧ください。
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